南の果て、skaneに向かう ~その2~ [北欧旅行記]
なんだか久し振りなんですが、北欧旅行記の続きです。
図書館を後に、再び車を走らせ、スコーネに向かったそもそもの意味、もっとも主要な訪問先を目指し旅は続きます。
そもそもの目的は…
家具デザイナーのAke Axelssonに会い、尚且つ、彼の家具を製作している工場を、奥の奥まで見学させていただけるとのことで、スコーネ地方の少し片田舎に向かってたんです。(これまた、正確な地名とかは正直言ってわかりません。この辺りです。)
大きな湖を横目に、牧草地を抜け、バルト海を眺めながら、ようやくGarsnas(ヤシネス)のショウルーム+工場にたどり着いた時には、とうに午後1時を過ぎたころでした。
その後、約1時間かけ、ゆっくり工場内を案内いただきました。(ただし、アクセルソンは急な用事が入ったらしく会えなかったんですが)ある部分は機械化し、しかし手作業で職人技を見せる部分は見せ、北欧家具の“味”というのは、こういうところから出てくるのかなあ、と思ってみたりしました。職人さんたちは、みんな誇りを持って仕事をしているからか、働く姿が楽しそうでした。(機密事項だろうと思い、写真は撮ってないんですが)
(↓会えなかったアクセルソン)
そして、その場で軽食をご馳走になり、アクセルソンの家具を入れたレストランの見学に行きました。厨房を覗くと、タイルもカラフルで楽しげ。
予定していたことを終え、その後ご用意いただいたホテルに向かいました。
そこはバルト海に面するヨットハーバーが目の前にある、ちょっとリッチな気分になれるようなホテルでした。
(また、長くなったので次回へ…)
つづく>>>
図書館を後に、再び車を走らせ、スコーネに向かったそもそもの意味、もっとも主要な訪問先を目指し旅は続きます。
そもそもの目的は…
家具デザイナーのAke Axelssonに会い、尚且つ、彼の家具を製作している工場を、奥の奥まで見学させていただけるとのことで、スコーネ地方の少し片田舎に向かってたんです。(これまた、正確な地名とかは正直言ってわかりません。この辺りです。)
大きな湖を横目に、牧草地を抜け、バルト海を眺めながら、ようやくGarsnas(ヤシネス)のショウルーム+工場にたどり着いた時には、とうに午後1時を過ぎたころでした。
その後、約1時間かけ、ゆっくり工場内を案内いただきました。(ただし、アクセルソンは急な用事が入ったらしく会えなかったんですが)ある部分は機械化し、しかし手作業で職人技を見せる部分は見せ、北欧家具の“味”というのは、こういうところから出てくるのかなあ、と思ってみたりしました。職人さんたちは、みんな誇りを持って仕事をしているからか、働く姿が楽しそうでした。(機密事項だろうと思い、写真は撮ってないんですが)
(↓会えなかったアクセルソン)
そして、その場で軽食をご馳走になり、アクセルソンの家具を入れたレストランの見学に行きました。厨房を覗くと、タイルもカラフルで楽しげ。
予定していたことを終え、その後ご用意いただいたホテルに向かいました。
そこはバルト海に面するヨットハーバーが目の前にある、ちょっとリッチな気分になれるようなホテルでした。
(また、長くなったので次回へ…)
つづく>>>
南の果て、Skaneに向かう ~その1~ [北欧旅行記]
また本編に戻り…
3月13日(木)はまたまた早起き。(というか毎日…)
片道500kmを超える道のりを予定してます。ルートは内陸を通り、途中大きな湖を二つ横目に見ながら進みます。しかも、向かった先はSkane(スコーネ)地方ですが、マルメではありません。マイナー(?)路線をひたすら攻めてる感が…
途中、最近のスウェーデンの建築家が設計した図書館があるというのでLinkopingに立ち寄ってみました。(別に図書館マニアではないですよ)
ちなみに、誰が設計したかは不明です…(通訳の人もいなかったので、って言い訳がましいですが)
RC柱に木の屋根架構で、全体的にこれも内装は構造を表に出して、シンプルです。
全体が大きな吹抜け空間となり、その中にオープンな書架と、閉じられた専門書コーナーの小部屋(カラフルな壁の所)が分散して配置されています。日本の建物を見慣れていると、柱とか構造体がどうしてもちょっと華奢に見えるんですが、地震が無いって素晴らしいことですね。構造の自由度が全然違うんだなって感じます。
そして、この図書館の裏手には、由緒正しそうな教会がガラス越しに見えました。
スウェーデンは、どこの街(集落?)に行っても、必ず一つは教会があるんですね。
でも、日本もお寺や神社があると言われればありそうですが、より、生活に近い位置にあるように感じました。
最後に、図書館の案内してくれた方が、
「このチェアはとてもいいチェアだ。シカゴチェア!」
って言ってたんですが、これってシカゴチェアなんでしょうか?
つづく>>>
3月13日(木)はまたまた早起き。(というか毎日…)
片道500kmを超える道のりを予定してます。ルートは内陸を通り、途中大きな湖を二つ横目に見ながら進みます。しかも、向かった先はSkane(スコーネ)地方ですが、マルメではありません。マイナー(?)路線をひたすら攻めてる感が…
途中、最近のスウェーデンの建築家が設計した図書館があるというのでLinkopingに立ち寄ってみました。(別に図書館マニアではないですよ)
ちなみに、誰が設計したかは不明です…(通訳の人もいなかったので、って言い訳がましいですが)
RC柱に木の屋根架構で、全体的にこれも内装は構造を表に出して、シンプルです。
全体が大きな吹抜け空間となり、その中にオープンな書架と、閉じられた専門書コーナーの小部屋(カラフルな壁の所)が分散して配置されています。日本の建物を見慣れていると、柱とか構造体がどうしてもちょっと華奢に見えるんですが、地震が無いって素晴らしいことですね。構造の自由度が全然違うんだなって感じます。
そして、この図書館の裏手には、由緒正しそうな教会がガラス越しに見えました。
スウェーデンは、どこの街(集落?)に行っても、必ず一つは教会があるんですね。
でも、日本もお寺や神社があると言われればありそうですが、より、生活に近い位置にあるように感じました。
最後に、図書館の案内してくれた方が、
「このチェアはとてもいいチェアだ。シカゴチェア!」
って言ってたんですが、これってシカゴチェアなんでしょうか?
つづく>>>
首都、Stockholmを歩いてみました [北欧旅行記]
<おまけ>
そういえば、ストックホルムの書き忘れてたことを締めくくりとして…(時間が前後してますが)
結構バタバタしてる割に、行かないといけないところもあったりしたので、少しストックホルムの街中を歩いてみました。
でも、歩くっていいですねえ。一人のときは2、3時間は普通に歩くんですが。ヒューマンスケールで見る街は、また違った姿を見せるような…
街角の風景、教会がすぐ身近にある街並み、住設メーカー(?)のショールームだって、何だか日本とは雰囲気がちょっと違います。
そして、見に行こうと目指した場所がここです。
この内装設計をした人が、私の今の職場にゆかりのある人で(レストランの内装設計を頼んだことがあって)、ぜひストックホルムまで来たのなら見ていこうと、かれこれ20分ほど歩きました。確かに、独特の色使いや照明の選び方だったり、素材感であったり。
でも、ストックホルムで見ると、やっぱり違いますねえ。なんせ、お客さんがみんな外国人。(モデルさんみたいです。)
<おまけ>・・・日本人はそんなに多くないらしいですが、日本人向けのお店もありました。
(どん兵衛もおいてた)
つづく>>>
そういえば、ストックホルムの書き忘れてたことを締めくくりとして…(時間が前後してますが)
結構バタバタしてる割に、行かないといけないところもあったりしたので、少しストックホルムの街中を歩いてみました。
でも、歩くっていいですねえ。一人のときは2、3時間は普通に歩くんですが。ヒューマンスケールで見る街は、また違った姿を見せるような…
街角の風景、教会がすぐ身近にある街並み、住設メーカー(?)のショールームだって、何だか日本とは雰囲気がちょっと違います。
そして、見に行こうと目指した場所がここです。
この内装設計をした人が、私の今の職場にゆかりのある人で(レストランの内装設計を頼んだことがあって)、ぜひストックホルムまで来たのなら見ていこうと、かれこれ20分ほど歩きました。確かに、独特の色使いや照明の選び方だったり、素材感であったり。
でも、ストックホルムで見ると、やっぱり違いますねえ。なんせ、お客さんがみんな外国人。(モデルさんみたいです。)
<おまけ>・・・日本人はそんなに多くないらしいですが、日本人向けのお店もありました。
(どん兵衛もおいてた)
つづく>>>
首都、Stockholmを行く ~その4~ [北欧旅行記]
そんなこんなでやってるもので、陽はとっぷり暮れて、その上雨の追い討ちもあり、ようやく次の目的地に着いたのは、もう18時半を過ぎた頃でした。
こんな旅なんですが、時間の許す限り色々見たい!と選んだ場所は、
“Gamla Stan(ガムラ・スタン)”。
ストックホルムの旧市街です。
最近では、「魔女の宅急便」のモデルになった場所というので有名なようですが、そんな石畳の道を雨に濡れながらとぼとぼと歩いてみました。(もちろん、わくわくしながらですが。路地裏の美学的な?)
そう言えば、スウェーデンに入ってから本当に、日本より暖かいくらいで雪なんて全く見ることもないなあ、と急に思い出してみたり。
そして、かなりの無計画ぶりを発揮したため、写真を撮ったものの、どれが有名な建物何だか…と、まあもったいないことです。でも、そんなことにあまりこだわらず、縦横無尽に雨の中、歩き回りました。
その結果、自分にとって、どれが有名だろうがなかろうが関係ないという結論に達しました。(時にディテールにこだわらず、町のたたずまい全体が建築なんでしょう。)
最後に暗くて見え難いですが、有名な「セント・ジョージと龍」の像です。
そして、家路につく…
つづく>>>
こんな旅なんですが、時間の許す限り色々見たい!と選んだ場所は、
“Gamla Stan(ガムラ・スタン)”。
ストックホルムの旧市街です。
最近では、「魔女の宅急便」のモデルになった場所というので有名なようですが、そんな石畳の道を雨に濡れながらとぼとぼと歩いてみました。(もちろん、わくわくしながらですが。路地裏の美学的な?)
そう言えば、スウェーデンに入ってから本当に、日本より暖かいくらいで雪なんて全く見ることもないなあ、と急に思い出してみたり。
そして、かなりの無計画ぶりを発揮したため、写真を撮ったものの、どれが有名な建物何だか…と、まあもったいないことです。でも、そんなことにあまりこだわらず、縦横無尽に雨の中、歩き回りました。
その結果、自分にとって、どれが有名だろうがなかろうが関係ないという結論に達しました。(時にディテールにこだわらず、町のたたずまい全体が建築なんでしょう。)
最後に暗くて見え難いですが、有名な「セント・ジョージと龍」の像です。
そして、家路につく…
つづく>>>
タグ:スウェーデン
首都、Stockholmを行く ~その3~ [北欧旅行記]
先程まで何とか持ちこたえてくれていた雨雲はどんどん厚みを増していき、夕方にはついにシトシトと雨が降り始めました。
そんな中をさらに目指した場所が、
「Skogskyrkogarden:森の火葬場」でした。
雨の中、車を走らせ、ようやく広大な敷地内の駐車場に到着。イメージ的には、長い石畳を抜けるとそこに十字架が現れ…と考えていたんですが、駐車場側からなので…それでも、写真などで見たことのある姿が目の前に!
世界遺産にも登録されているこの場所は、これもグンナール・アスプルンドにより設計されたものです。国際コンペ(1915年)で一等獲得、「森の礼拝堂」(こっちには立ち寄れませんでした…)などの完成を経て、1940年についに「森の火葬場」が竣工しました。
おそらく、地下鉄でやってきた人は、この長~く続く石畳(左写真)を、ゆっくり瞑想(?)にふけりながら歩いてくるのかもしれません。
そして、十字架越しに“森の火葬場”を見つけることでしょう。(上右写真)
その場に立つと、中央には、死者の霊を弔ってくれるように天に伸びていく銅像があり、列柱で囲われたその空間の奥に、礼拝堂(上中央写真)があります。(行った時間が18時前と遅かったので、これも入れなかったのですが)
再び自分の歩んできた道をふりかえると、そこには、また十字架が見守っていてくれる。
いずれにせよ、敷地全体の起伏や、ゆったりと続く石畳は、そんな空間に身を置くと精神世界にいざなってくれるようで、
大都市の中でのこれだけの広大な敷地の計画であり、墓地でもあるんですが、それと共に市民が散歩なども出来るような公園の要素も兼ね備えた場所です。厳粛なんだけど、憩いの場所でもある。
日本にはちょっとないんじゃないかなぁ、と考えてみたり…
などと、まあ、いろいろ想像に任せ、勝手なことを書いてみました。
つづく>>>
ちなみに場所はコチラ↓
そんな中をさらに目指した場所が、
「Skogskyrkogarden:森の火葬場」でした。
雨の中、車を走らせ、ようやく広大な敷地内の駐車場に到着。イメージ的には、長い石畳を抜けるとそこに十字架が現れ…と考えていたんですが、駐車場側からなので…それでも、写真などで見たことのある姿が目の前に!
世界遺産にも登録されているこの場所は、これもグンナール・アスプルンドにより設計されたものです。国際コンペ(1915年)で一等獲得、「森の礼拝堂」(こっちには立ち寄れませんでした…)などの完成を経て、1940年についに「森の火葬場」が竣工しました。
おそらく、地下鉄でやってきた人は、この長~く続く石畳(左写真)を、ゆっくり瞑想(?)にふけりながら歩いてくるのかもしれません。
そして、十字架越しに“森の火葬場”を見つけることでしょう。(上右写真)
その場に立つと、中央には、死者の霊を弔ってくれるように天に伸びていく銅像があり、列柱で囲われたその空間の奥に、礼拝堂(上中央写真)があります。(行った時間が18時前と遅かったので、これも入れなかったのですが)
再び自分の歩んできた道をふりかえると、そこには、また十字架が見守っていてくれる。
いずれにせよ、敷地全体の起伏や、ゆったりと続く石畳は、そんな空間に身を置くと精神世界にいざなってくれるようで、
大都市の中でのこれだけの広大な敷地の計画であり、墓地でもあるんですが、それと共に市民が散歩なども出来るような公園の要素も兼ね備えた場所です。厳粛なんだけど、憩いの場所でもある。
日本にはちょっとないんじゃないかなぁ、と考えてみたり…
などと、まあ、いろいろ想像に任せ、勝手なことを書いてみました。
つづく>>>
ちなみに場所はコチラ↓
首都、Stockholmを行く ~その2~ [北欧旅行記]
そして、その日の午後、ようやくと言うのかスウェーデンの有名建築を辿る“建築探訪”にストックホルムを目指し出掛けました。ノーショピンより100km余り、ついにスウェーデンの首都ストックホルムにたどり着きました。
町の中心を通り抜けて、一番目の目的地へ。
見えてきました!
<ストックホルム市立図書館>です。
概要としては…
グンナール・アスプルンドによる設計で、1928年に竣工しました。このアスプルンドは、このあと訪れるFinlandの建築家Alvar Aaltoにも影響を与えたという人物であり、その前半生の代表作と言われるものです。北欧モダニズムの先駆け的な建築物と言えるのではないでしょうか。
正面にまわってみました。
細かな装飾もありますが、全体的に見るとシンプルな外観です。しかし、圧倒的な存在感!
そして、さらに中へと歩を進め、エントランスホールを抜けていくと、少し薄暗い階段の先に明るい光が見えてきて…
さらに階段を登っていくと、ずっと奥のほうにたくさんの書架が見えてきました。
そして、円形のメインの書架ホールに入ると、一気に視界が拡がり、
「ど~ん」という感じで、
360度、頭のてっぺんから足の先まで全て書架に囲まれ、なんとも言えない感覚になります。何だか、少し自分が偉くなったというか、賢くなったというか、ともかく世界中の知識を全部抱えているというのか。
大きく、真っ白な吹抜空間にハイサイドライトからの自然光と間接照明により、細かな凹凸のある壁が照らされて、穏やかな表情と落着きをもたらしています。
同じ敷地内に、ドイツ人建築家による図書館増築計画があるそうなので、どのようなつながりで建てられるのか楽しみです。(2012年竣工予定らしいです。)
行って良かったです。(結局、こんな結びとなってしまったが…)
陽もだいぶ落ちてきたが、まだまだストックホルム建築探訪は続きます。一日は長い…。
つづく>>>
<おまけ>
ちなみに場所はコチラ↓
町の中心を通り抜けて、一番目の目的地へ。
見えてきました!
<ストックホルム市立図書館>です。
概要としては…
グンナール・アスプルンドによる設計で、1928年に竣工しました。このアスプルンドは、このあと訪れるFinlandの建築家Alvar Aaltoにも影響を与えたという人物であり、その前半生の代表作と言われるものです。北欧モダニズムの先駆け的な建築物と言えるのではないでしょうか。
正面にまわってみました。
細かな装飾もありますが、全体的に見るとシンプルな外観です。しかし、圧倒的な存在感!
そして、さらに中へと歩を進め、エントランスホールを抜けていくと、少し薄暗い階段の先に明るい光が見えてきて…
さらに階段を登っていくと、ずっと奥のほうにたくさんの書架が見えてきました。
そして、円形のメインの書架ホールに入ると、一気に視界が拡がり、
「ど~ん」という感じで、
360度、頭のてっぺんから足の先まで全て書架に囲まれ、なんとも言えない感覚になります。何だか、少し自分が偉くなったというか、賢くなったというか、ともかく世界中の知識を全部抱えているというのか。
大きく、真っ白な吹抜空間にハイサイドライトからの自然光と間接照明により、細かな凹凸のある壁が照らされて、穏やかな表情と落着きをもたらしています。
同じ敷地内に、ドイツ人建築家による図書館増築計画があるそうなので、どのようなつながりで建てられるのか楽しみです。(2012年竣工予定らしいです。)
行って良かったです。(結局、こんな結びとなってしまったが…)
陽もだいぶ落ちてきたが、まだまだストックホルム建築探訪は続きます。一日は長い…。
つづく>>>
<おまけ>
ちなみに場所はコチラ↓
首都、Stockholmを行く ~その1~ [北欧旅行記]
そんな話はさておき…
3月12日(水)の朝、この後の予定と見合わせて、今日の午後しかないと、急遽、スウェーデンの首都ストックホルムに行くこととした。
しかし、その前に午前中には、すでに予定が…
これも当初から予定していたもので、スウェーデンの高断熱住宅の見学等をさせてもらいました。これまたHakanの友人が校長先生(右下写真の男性)をしている建築学校(16~19歳までが通うとのことなので、工業高校的なものか)での取り組み、その学校の卒業生が、現在建設中の実物件を見せてもらうというものでした。
スウェーデンの建築高校(?)は、即実戦的な教育で、プログラムも「大工」「板金」「塗装」「設備工」etc…その技術を専門的に身につけ、さらに興味が増していけば、大学に進んでいく、という感じのようです。そして、大工さんは収入が高いということもあり、「大工」のコースが一番人気らしいです。実際、大工さんの手間が、スウェーデンは高いらしく、土地代は安いが、土地建物総額では、そんなに日本の都市部と変わらない位になるらしいです。(4,000~5,000万円くらいは普通にかかると現地の人が言ってました。)また、その取組みで面白かったのが、「塗装」コースなんですが、ペンキ塗りというのでは片付かない様な技術も学ぶそうで、アーティストの道に進む人もいるとか…。
<↑実験住宅> <↑納まり詳細> <↑断熱材も羊毛系の天然素材>
住宅は、高断熱高気密を前提に、暖房も輻射式(パネルヒーター、床暖房など)の24時間暖房は当然の設備となっており、断熱材も日本とは異なり、石油製品ではない天然素材のものが、完全に主流です。もちろん、小屋裏の換気なども行ってます。
最後にこの2日間、案内・通訳をしていただいた現地在住のyukaさん、大変お世話になりました。ありがとうございました。
つづく>>>
<おまけ:建築高校内で>
3月12日(水)の朝、この後の予定と見合わせて、今日の午後しかないと、急遽、スウェーデンの首都ストックホルムに行くこととした。
しかし、その前に午前中には、すでに予定が…
これも当初から予定していたもので、スウェーデンの高断熱住宅の見学等をさせてもらいました。これまたHakanの友人が校長先生(右下写真の男性)をしている建築学校(16~19歳までが通うとのことなので、工業高校的なものか)での取り組み、その学校の卒業生が、現在建設中の実物件を見せてもらうというものでした。
スウェーデンの建築高校(?)は、即実戦的な教育で、プログラムも「大工」「板金」「塗装」「設備工」etc…その技術を専門的に身につけ、さらに興味が増していけば、大学に進んでいく、という感じのようです。そして、大工さんは収入が高いということもあり、「大工」のコースが一番人気らしいです。実際、大工さんの手間が、スウェーデンは高いらしく、土地代は安いが、土地建物総額では、そんなに日本の都市部と変わらない位になるらしいです。(4,000~5,000万円くらいは普通にかかると現地の人が言ってました。)また、その取組みで面白かったのが、「塗装」コースなんですが、ペンキ塗りというのでは片付かない様な技術も学ぶそうで、アーティストの道に進む人もいるとか…。
<↑実験住宅> <↑納まり詳細> <↑断熱材も羊毛系の天然素材>
住宅は、高断熱高気密を前提に、暖房も輻射式(パネルヒーター、床暖房など)の24時間暖房は当然の設備となっており、断熱材も日本とは異なり、石油製品ではない天然素材のものが、完全に主流です。もちろん、小屋裏の換気なども行ってます。
最後にこの2日間、案内・通訳をしていただいた現地在住のyukaさん、大変お世話になりました。ありがとうございました。
つづく>>>
<おまけ:建築高校内で>
タグ:スウェーデン
Norrkopingでの一日 ~その4~ [北欧旅行記]
なかなか初日から先に進まないが、旅の記録も兼ねてるから仕方がない。
で、もう1箇所行ったところが…
ここはスウェーデンのテキスタイルを集めた“テキスタイル博物館”。やはり古い建物をリノベーションして使ってます。
下の写真は、子供向けなのか、スウェーデンの企業はどれでしょう?のようなクイズだと思うんですが、例えば“VOLVO”はどうかな?とふたを開けると“NEJ(いいえ)”。そういえば、少し前にアメリカの企業に買収されてたような…結局、ここに挙がってる企業は全部、外資が入ってる企業のようでした。
そして、やはりスウェーデンを代表する国民車といえば!!ということで、
~SAAB~
です。
近くには、Norrkopingに関するものとか、いろんな展示をしている建物も多数あり、街並みも家具も照明も、どれをとってもいい雰囲気。北欧気分満開です。
そして、さらに旅は続きます。
つづく>>>
で、もう1箇所行ったところが…
ここはスウェーデンのテキスタイルを集めた“テキスタイル博物館”。やはり古い建物をリノベーションして使ってます。
下の写真は、子供向けなのか、スウェーデンの企業はどれでしょう?のようなクイズだと思うんですが、例えば“VOLVO”はどうかな?とふたを開けると“NEJ(いいえ)”。そういえば、少し前にアメリカの企業に買収されてたような…結局、ここに挙がってる企業は全部、外資が入ってる企業のようでした。
そして、やはりスウェーデンを代表する国民車といえば!!ということで、
~SAAB~
です。
近くには、Norrkopingに関するものとか、いろんな展示をしている建物も多数あり、街並みも家具も照明も、どれをとってもいい雰囲気。北欧気分満開です。
そして、さらに旅は続きます。
つづく>>>
タグ:スウェーデン
Norrkopingでの一日 ~その3~ [北欧旅行記]
まだまだ、別に行って来た所があります。(忙しい…)
北欧は奥深い。
今度は、ごみ焼却場です。
なぜ?と思う方もいると思いますが、スウェーデンは地域暖房の先進国でもあります。この施設はそもそも電気会社(東京電力みたいな)がやっている様なんですが、ごみの焼却熱を利用し、それにより沸かしたお湯を町に供給、そしてパネルヒーターなどで24時間全館暖房を行なっています。ある程度の規模の町には、こういう施設があり、町の半分程度の範囲をカバーしているようです。
この焼却場の発生熱量をグラフで表すと、左から
●木材のゴミ
●石炭(これは環境によくないので今は燃やしてないとのことで、グラフの表示は0
●木チップ
●家庭ごみ
で木チップと家庭ごみによる発熱量が多いようです。
(写真左)木材のゴミを分別している場所。遥か彼方には船着場がありデンマークからもゴミが運ばれてきてるとか言ってたような…
(写真右)ゴミ焼却場内に放射能!?
確かに、住宅の断熱性能も素晴らしいのですが、地域で熱を供給することで、過酷な気候条件も克服し、更には、「暖を採る」生活ではなく、「寒さを忘れる」熱環境を国を挙げての取組みで実現していることに、豊かさを感じさせられました。
(しかし、ゴミの分別はほとんどしてないようで、木と鉄くらいは別にしてるみたいですが、残りは一まとめと言う感じで、大味な!とも感じました。)
つづく>>>
北欧は奥深い。
今度は、ごみ焼却場です。
なぜ?と思う方もいると思いますが、スウェーデンは地域暖房の先進国でもあります。この施設はそもそも電気会社(東京電力みたいな)がやっている様なんですが、ごみの焼却熱を利用し、それにより沸かしたお湯を町に供給、そしてパネルヒーターなどで24時間全館暖房を行なっています。ある程度の規模の町には、こういう施設があり、町の半分程度の範囲をカバーしているようです。
この焼却場の発生熱量をグラフで表すと、左から
●木材のゴミ
●石炭(これは環境によくないので今は燃やしてないとのことで、グラフの表示は0
●木チップ
●家庭ごみ
で木チップと家庭ごみによる発熱量が多いようです。
(写真左)木材のゴミを分別している場所。遥か彼方には船着場がありデンマークからもゴミが運ばれてきてるとか言ってたような…
(写真右)ゴミ焼却場内に放射能!?
確かに、住宅の断熱性能も素晴らしいのですが、地域で熱を供給することで、過酷な気候条件も克服し、更には、「暖を採る」生活ではなく、「寒さを忘れる」熱環境を国を挙げての取組みで実現していることに、豊かさを感じさせられました。
(しかし、ゴミの分別はほとんどしてないようで、木と鉄くらいは別にしてるみたいですが、残りは一まとめと言う感じで、大味な!とも感じました。)
つづく>>>
タグ:スウェーデン
Norrkopingでの一日 ~その2~ [北欧旅行記]
同じ日。建築探訪とはちょっと違った趣向の場所にもいくつか行って来ました。
スウェーデンと言えば?そう、福祉大国でもあります。
Hakanの友人のお母さんが入っている高齢者施設(老人ホーム)を見学させてもらいました。
この周辺はいわゆる高級住宅街の一角に位置するらしいのですが、基本的には、希望する人は誰でも入れるようです。
中の様子はというと、通路はゆったりとして、いろんな絵が飾ってあったり。
居室についても全て個室で、しかも広々。家具、ソファ、照明なども好きなものを持ち込みで、トイレも各部屋に、これもゆったりと作られています。
そして、法律もお年寄りを尊重したようなものが整備されていたり、いろんな面で日本とは異なる国家的政策があるようです。もっとも、高税率に対する国民の支持と理解に基づいていることも大きなウエイトであると思いますが。
お年寄りの談話スペースも明るく広々としてます。私がこのくらいの年齢になったときの日本は、どんな国になってるのでしょうか?
それを良くするのも、悪くするのも、結局私たち次第なんでしょうね。
この写真は皆さんに見えてるんでしょうか?難しい…
つづく>>>
スウェーデンと言えば?そう、福祉大国でもあります。
Hakanの友人のお母さんが入っている高齢者施設(老人ホーム)を見学させてもらいました。
この周辺はいわゆる高級住宅街の一角に位置するらしいのですが、基本的には、希望する人は誰でも入れるようです。
中の様子はというと、通路はゆったりとして、いろんな絵が飾ってあったり。
居室についても全て個室で、しかも広々。家具、ソファ、照明なども好きなものを持ち込みで、トイレも各部屋に、これもゆったりと作られています。
そして、法律もお年寄りを尊重したようなものが整備されていたり、いろんな面で日本とは異なる国家的政策があるようです。もっとも、高税率に対する国民の支持と理解に基づいていることも大きなウエイトであると思いますが。
お年寄りの談話スペースも明るく広々としてます。私がこのくらいの年齢になったときの日本は、どんな国になってるのでしょうか?
それを良くするのも、悪くするのも、結局私たち次第なんでしょうね。
この写真は皆さんに見えてるんでしょうか?難しい…
つづく>>>
タグ:スウェーデン